うたあわせプロジェクト Vol.01 第19首 伊勢【新古今集】
こんにちは、【おもいびと】の しわす です。 ついに発表となりました「うたあわせプロジェクト」とデザインフェスタvol.53への出展! 私も今まさに制作を進めております。 今回は第19首 伊勢 【新古今集】
「難波潟 短き葦の ふしの間も 逢ではこの世を 過ぐしてよとか」の
線画完了後からイラスト完成までの動画です。 このうたを現代語訳すると 「難波潟の芦の、節と節との短さのように、ほんの短い間も逢わずに、一生を過ごしてしまえと、あなたは言うのでしょうか。」となります。 「こんなにも恋したっているのに、ほんのわずかばかりの時間も逢ってくれないあなた。このまま人生を逢えないまま、過ごしてしまえとおっしゃるのでしょうか?」 会いたいという大きな想いをまっすぐ言わず主導権を握るような女性の強さを感じられるうただと思いました。 このうたの作者「伊勢」という女性は平成時代の代表的な歌人で、三十六歌仙の一人。 宇多天皇の中宮温子に仕える女房でした。その後、宇多天皇と結ばれさらに天皇の皇子・敦慶親王とも結ばれ、女流歌人の中務(なかつかさ)を生んでいます。恋多